第22回:連作障害について知ろう

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農家の99.9%は知っている連作障害について

連作障害とは、同じ畑で同じ“科”の野菜を作ることで病気が発生しやすくなり、作物が取れない状態を指します。

同じ作物を作り続けると、土の中にある悪い菌が増殖しやすい環境になって作物に悪影響を与えます。

人間でたとえるなら、毎日同じ服を洗わずに着ていたら臭くなりますよね。目には見えませんが何かしらの雑菌だって繁殖しています。そのような人がいたら、回りの人はなかなかにつらいじゃないですか。連作障害もまさにこれと同じ状態なんです。

畑も同じ“科”作物を作られるのは迷惑なんですね。

アブラナ科の野菜を作ったら、次はナス科にするなど、シーズンごとに作る作物を変えることで、安定して栽培できます。

同じ“科”の作物を続けて作るのはNG

作物の栽培ルーティンを考える

自分の作りたいと思っている品目をピックアップしたら、栽培ルーティンを計画してみましょう。

以下に参考となる栽培ルーティンの例を掲載しておきます。

畑の区画時期(目安)品目科名
区画A春植え(3-5月)ナスナス科
夏植え(6-7月)トウモロコシイネ科
秋植え(8-9月)ダイコンアブラナ科
区画B春植え(3-5月)エンドウマメマメ科
夏植え(6-7月)キャベツアブラナ科
秋植え(8-9月)ホウレンソウアカザ科
区画C春植え(3-5月)ジャガイモナス科
夏植え(6-7月)キュウリウリ科
秋植え(8-9月)ニンジンセリ科

“科”を調べるクセをつけておけば連作障害を招くリスクをなくせるので、必ず検索するようにしてみましょう。

農業の豆知識!畑は2枚以上必要になる

10アールの畑でキャベツをメインの作物にすると仮定して、農業を始めたとします。

その場合、もう一枚10アールの畑が必要になります。

連作障害を避ける必要があるからです。

10アールの畑なら20アール、1ヘクタールなら2ヘクタールと、このようになることを知っておけば、自分が必要な畑の総面積を割り出すことができます。

畑は常に“倍”必要になることを覚えておきましょう。

たまには緑肥も挟む

“科”が被らない品目を栽培する他に、緑肥という品目を視野に入れるのもおすすめです。

緑肥とは、畑にすき込むことを前提に作られる作物になります。

毎回収穫を目的とする作物を作っていると、土地が疲れることが懸念されます。

そのため、緑肥を挟むことで畑を休ませ、有機質の肥料となる原料を補給することで、畑の健康度を保つことができるのです。

メジャーな品種は「ソルガム」という、一見するとトウモロコシに見えなくもない作物になります。

家庭菜園ほどの規模であれば、定期的に完熟堆肥や植物系の堆肥を畑に混ぜ込むだけでもいいでしょう。

プランターでも家庭菜園でもまずは作物を栽培することが大切

連作障害についてより理解を深めるには、結論、自分で野菜づくりに取り組むことが大切。

そしてうまく育てられる品目を見つけておくと、農業始めるときにも役立ちます。

栽培に必要な作業は基本的に変わらず、こなす数だけが変わるからです。

そして農業は感覚とともに、根拠のある科学的な視点を持つことも欠かせません。

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