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農作業に適したカッパがみつからない。
カッパを買っても1シーズンでダメにしてしまう。
雨が降っていても収穫や出荷作業をやらなければならないのが、農業の現実。
そして雨天の農作業に欠かせないのが濡れずに蒸れないカッパです。
しかしワークマンやホームセンターに行ってカッパを眺めるものの種類が多く、結局1シーズンしかもたないカッパを手にしてしまうことがあるでしょう。
農作業に最適なカッパはこの記事を読めば解決します。
本記事では農業歴8年の元現場リーダーが、農作業におすすめのカッパを紹介しています。

カッパを選ぶ時にチェックするポイントから長持ちさせる秘訣もお伝えします。
- 3,000〜5,000円台ならMakkuクロスオーバーレインスーツ
- 現場仕事に特化しているのはドキュメント ハードレインウェア
- トップクラスの防水性能を誇るのはMAEGAKIレインマイスター
- サイズ感に悩む男女におすすめなのはジーベック レインウェア
- レインロングコート✕レインパンツは最強の組み合わせ
- カッパは着用後に流水とブラシを使ってキレイにする
- カッパの生乾き臭は消臭スプレーで対策OK


ライター:相馬はじめ
- 農業法人に8年間勤務
- 現場リーダー、SNS運用担当
- 得意な作物:キャベツ・白菜・じゃがいも・米・麦・そば
農作業におすすめカッパ5選|メンズもレディースもこれでOK
農作業におすすめカッパ5選は、以下のとおりです。
Makkuクロスオーバーレインスーツ|コスパと機能に優れたカッパ


- 5,000円台で買える高機能カッパ
- ゆとりある設計で身動きしやすい
- 予備のカッパにもおすすめ
Makkuクロスオーバーレインスーツは、コスパと機能性を求める人におすすめのカッパです。
参考価格は5,000円台なのですが、Amazonや楽天では3,000〜4,000円台で手に入ることが多く、予算が限られている人にも気軽に買えるのが魅力。
価格だけでなく耐水圧15,000mm・透湿度10,000g/㎡/24hと、雨天の農作業にも活躍する性能を備えています。



フード収納や内ポケットの完備と、細かな配慮もうれしいポイント。
Makkuクロスオーバーレインスーツは、急ぎで欲しい人や予備として持っておきたい人におすすめできるカッパです。
Makkuクロスオーバーレインスーツの詳細情報
参考価格 | 5,478円 |
サイズ | M・L・LL・3L・4L |
耐水圧 | 15,000mm |
透湿度 | 10,000g/㎡/24h |
カラー | ・グリーンカモフラージュ ・グレーカモフラージュ ・ブラック |
袖・裾調整 | 有 |
ドキュメント ハードレインウェア上下セット|現場作業に特化したカッパ


- 屋外の現場作業に特化したカッパ
- 引き裂きに強い設計で破れるリスク減
- 3D裁断された動きやすいカッパ
ドキュメント ハードレインウェアは、ハードな現場作業のために作られたカッパです。
カッパの破けやすい箇所である肩や肘、膝の部分には二重補強が施されており、雨のなか動き回る農作業でも長く着られる作りとなっています。
さらに3D裁断で加工されているため、体が窮屈に感じることはありません。



上下ともに裏地はメッシュで、肌のベタつきを軽減しています。
ドキュメント ハードレインウェアは、数あるカッパの中でも農作業と相性バツグンの頼れるパートナーです。
ドキュメント ハードレインウェアの詳細情報
参考価格 | 8,800円 |
サイズ | M・L・LL・3L・4L・5L |
耐水圧 | 10,000mm |
透湿度 | – |
カラー | ・レッド ・チャコール ・ネイビー |
袖・裾調整 | 有 |
MAEGAKIレインマイスター ゴアテックス®|濡れ蒸れ防ぐハイスペックなカッパ


- 濡れ蒸れ知らずのゴアテックス®を採用
- 梅雨時の農作業に最適解のカッパ
- 長く着られるカッパにおすすめ
MAEGAKIレインマイスターは、ハイスペックな性能を誇るゴアテックスを採用したカッパです。
ゴアテックスの中でも最上位にあたるゴアテックスファブリクス3レイヤーを搭載。
透湿性・防水性・撥水性・防風性・耐久性のすべてにおいて高い性能を誇ります。
また外袖には水抜き穴の機能が備えられており、この機能により雨の畑作業で手袋を伝って袖口から侵入した水を、外へ排出することが可能です。



積み込み時やロープを縛る時に袖から水が入っても心配いりません。
MAEGAKIレインマイスターは、オールシーズン長く着れるカッパを探している人にとって理想の1着です。
MAEGAKIレインマイスターの詳細情報
参考価格 | 30,556円 |
サイズ | S・M・L・LL・LL B・3L・4L・5L |
耐水圧 | 30,000mm |
透湿度 | 13,500g/㎡/24 h |
カラー | ・ネイビー ・シルバー |
袖・裾調整 | 有 |
ジーベック レインウェア上下セット|レディースおすすめ老舗メーカーのカッパ


- 着る人を選ばない汎用性
- ストレッチ素材で窮屈なく作業できる
- カッパのサイズ感に悩む女性にぴったり
ジーベック レインウェアは、ユニセックスなデザインで着る人を選ばない汎用性に優れたカッパです。
多くのカッパはひと回り大きく作られている一方、ジーベック レインウェアは女性にちょうどいいレディースサイズを提供しています。
ウェアにはストレッチ素材が使われており、雨天時の農作業でもいつも通り動き回れます。



創業75年以上の作業着ブランド、ジーベックが手がけるカッパです。
ジーベック レインウェアはSS〜5Lまでのサイズを取りそろえているので、あなたにピッタリのカッパが見つかります。
ジーベック レインウェアの詳細情報
参考価格 | 6,380円 |
サイズ | SS・S・M・L・LL・3L・4L・5L |
耐水圧 | 10,000mm |
透湿度 | 20,000g/㎡/24h |
カラー | ・レッド ・ブルー ・ディープネイビー |
袖・裾調整 | 有 |
クロダルマ レインロングコート|ヒザ下まで覆うロングタイプのカッパ


- セパレートタイプにない耐雨性
- 前後からのスキマ濡れをなくせる
- 着用後の手入れもラクラク
クロダルマ レインロングコートは、セパレートタイプとは異なるロングコートタイプのカッパです。
ロングコートは前かがみになっても背中にスキマがないため、雨が侵入するおそれはありません。
さらに前面ではヒザ下まで覆えるので、足回りの水や泥はねを防ぐのにも役立ちます。
クロダルマ レインロングコートにはレインパンツが付属しないため、別で購入する必要があります。



おすすめのレインパンツも一緒にのせておきます。
クロダルマ レインロングコートの詳細情報
参考価格 | 4,320円 |
サイズ | S・O・Free |
耐水圧 | 10,000mm |
透湿度 | 3,000g/㎡/24h |
カラー | ・レッド ・ネイビー ・ブラック ・チャコールグレー |
袖・裾調整 | 有 |
農作業で使うカッパの選び方
農作業で使うカッパを選ぶときに着目すべきポイントは以下のとおりです。
耐水圧は10,000mm以上を選ぶ


耐水圧はカッパが耐えられる雨量を知る目安になります。
耐水圧が3,000〜5,000mmもあれば小雨程度なら防げるものの、一日通して雨に打たれる農作業の現場ではビシャビシャになります。
なので耐水圧が10,000mm以上あるカッパを選ぶのがおすすめです。



着てるのにびしょ濡れになるカッパとはおさらばできます。
透湿度は5,000g/㎡/24h以上を選ぶ


透湿度はカッパを着ているときの蒸れやすさを表す目安です。
透湿度の単位であるg/㎡/24hは、「24時間で生地1㎡を通り抜けられる水蒸気の量」をグラムで示した数値です。
ややこしいので透湿度は、数値が高いほど蒸れないと理解すればOKです。
そして透湿度は5,000g/㎡/24h以上あれば蒸れに強く、農作業中の肌のベタつきを軽減できます。



透湿度と耐水圧は数値が高いカッパを選びましょう。
レインパンツの縫製をチェックする


カッパでダメになりやすいのは上着よりもレインパンツです。
レインパンツの縫製がイマイチだと、農作業のようなハード現場ではすぐに破けます。
長く使えるカッパの多くは、縫製がしっかりしていることに加え、縫い目の裏側にシームテープを用いて水の侵入を防ぐ加工がされています。



ハードに動いても破けにくいカッパでは、ドキュメントのハードレインウェアがおすすめです。
上着の袖口とパンツの裾口は調整できるか


雨の侵入を防ぐうえで欠かせないのが、袖口と裾口のマジックテープやファスナーです。
これにより手首や足首にあわせてスキマなくピッタリとカッパを着こなせます。
袖口や裾口が大きくあいていると、そこから雨水や畑の泥水が侵入してきます。



カッパの内側が濡れてしまうと1日は天日干ししないと乾きません。
カッパを選ぶときは、袖口と裾口のマジックテープやファスナーがあることをチェックして、スキマ濡れによる不快感をなくしましょう。
裏地にメッシュは使われているか


カッパの裏地はメッシュタイプがおすすめです。
裏地がメッシュなだけで、肌へのベタつきや着ている時のサラサラ感が快適になります。
汗をよくかく人は上下とも裏地がメッシュタイプになっているカッパを選ぶといいでしょう。
農作業で使うカッパを長持ちさせるコツ
農作業で使うカッパを長持ちさせるコツは以下のとおりです。



「カッパは1シーズンしかもたない」と悩む人も参考にしてみてください。
使用後はハンガーにかけて乾かす


農作業で着たカッパは、使用後ハンガーにかけて乾かしましょう。
濡れたカッパを車の座席やイスなどに放っておくと、次に着るとき湿っていることに加え、防水性能を低下させます。
1日の作業を終えたら、カッパの上下は別々のハンガーにかけて乾かしましょう。



梅雨時はサーキュレーターを使って乾かすのがおすすめです。
泥汚れは水で流してキレイに保つ


カッパを乾かす前には、ホースやシャワーを使って畑で付いた泥汚れを流しましょう。
泥が付いたままだとカッパの劣化を早めてしまい、本来のパフォーマンスを引き出せなくなります。
作業後のためカッパの手入れが面倒であることに共感せざるえませんが、このひと手間が次にカッパを着るあなたにつながります。



こまめな手入れこそカッパを長持ちさせるコツです。
生乾き臭は消臭スプレーで対処する


同じカッパを着ていると気になるのが生乾き臭です。
特に梅雨時で連日着ていると、雨と汗が入り交じり強くニオイを感じるでしょう。
ニオイ問題は、カッパを干すときに消臭スプレーをかけるだけでOKです。



ファブリーズやリセッシュといった消臭スプレーをかけて、イヤなニオイから解放されましょう。
2着備えて着回すのもおすすめ


農作業に使うカッパは、2着常備してルーティンで着回すのがおすすめです。
カッパを2着用意して着回せば、トータル長く使い続けられます。
1着だけのカッパを着続けると、やはり劣化が早いのは否めません。



そして梅雨時なら連日カッパの出番があることも珍しくないでしょう。
初期の投資は2着分になりますが、1シーズンごとに買い替えるのと比較した場合、圧倒的にお得です。
最強のカッパの組み合わせ|レインロングコート✕レインパンツ


雨・雪・風と、降るもの関係なく常に農業の現場に出ていた経験を元に行き着いたカッパの最強の組み合わせは、レインロングコートとレインパンツです。
農作業は雨が降るなかでも動いて暑くなるため、気軽に着脱できるほうが便利です。
一方でセパレートタイプのカッパは、前かがみになると背中の裾の長さが足りず、雨が侵入して濡れることが多々あります。
そこで試したのが、ヒザ下まであるレインロングコートとレインパンツの組み合わせです。
レインロングコートは頭の先からヒザ下までカバーできるため、前かがみになっても水は侵入しません。
下半身はレインパンツとレインロングコートで2重の守り。



着た後に汚れを落とす際も、着用しながら水の侵入を気にせず洗い流せるのもグッドです。
レインコートとレインパンツの組み合わせの良し悪しは人によっても異なりますが、レインコートを1着購入して、現場で一度試してみることをおすすめします。
農作業のカッパによくある質問
農作業のカッパによくある質問は、以下のとおりです。
カッパは毎回洗うべきですか?
カッパは着たその日に洗うことを心がけましょう。
雨や泥汚れが付着したままだと、カッパの劣化を早めてしまうためです。



水で流しながら大きめのブラシを使うと、簡単に汚れを洗い落とせます。
カッパとヤッケの違いはなんですか?
カッパは防水性能があるのに対し、ヤッケは水濡れを防ぐことには向いていません。
カッパとヤッケでは生地の作りが異なります。
雨天時の農作業ではカッパを着るのがおすすめです。



ヤッケは強風時の砂ぼこりから身を守るのに役立ちます。
カッパは防寒着としても使えますか?
カッパは防寒着としても優れた機能を発揮します。
雨風を寄せつけないその性能は、冬の畑で暖を取るのにも有効です。



冬場に羽織ることも十分おすすめできます。
カッパはセパレートとつなぎどちらがおすすめですか?
着脱のしやすさから動きやすさを優先するなら、上下分かれたセパレートタイプがおすすめです。
腰回りからの雨水の侵入を防ぎたいならつなぎタイプは優れていますが、動きづらさと着脱のしずらさは否めません。
セパレートタイプのほうがバリエーションも豊富な一方、つなぎタイプが気になるならワークマンなどで試着してみるのも1つでしょう。
【まとめ】農作業におすすめのカッパ


農作業で着るカッパは、値段だけでなく耐水圧や透湿度、生地の耐久性をチェックしながら選んでみてください。
そしてカッパは1シーズンだけでなく長く使い続けるアイテムなので、良い製品を選んでも決して損はしません。



もちろん長く使い続けるには、こまめな手入れも必要です。
本記事で紹介したおすすめのカッパを参考に、雨に負けず農作業をこなせる環境に近づけましょう。
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