農作業で使いやすい手袋を探している……
ワークマンに行っても種類がたくさんあって、どの手袋を買ったらいいかわからない……
農作業に使われる手袋の多くは作業用として販売されている手袋であり、農業から建築業、工業など多岐にわたります。
そのため、ワークマンやネットショップには数え切れないほどの種類の作業手袋で溢れかえっています。
そんな手袋選びに悩むひとに向けて、この記事では農作業におすすめの手袋を紹介します。
この記事の特徴は、農業の現場で働きながら10種類以上もの手袋を試した経験をもとにお伝えしていることです。
うわべだけの情報をまとめているワケではありません。
手袋選びに悩む時間やムダな出費を避けるためにも、本記事を参考にしてみてください。
【追記】
農作業では手袋による手荒れが悩みになることをご存知でしょうか。
肌が強いひとにとっては関係ないテーマになりますが、手荒れに悩む農家も少なくないでしょう。
そこで、農作業の手袋による手荒れを防止するための方法についても解説します。
ライター:相馬はじめ
- 農業法人に8年間勤務
- 担当ポジション:現場リーダー
- 得意な作物:キャベツ・白菜・じゃがいも・米・麦・そば
ワークマンでも買える!【厳選】農作業おすすめ手袋3選
農作業におすすめの厳選した手袋は以下になります。
【決定版】アトムタフレッド
価格 | 770円/3双1セット |
サイズ | S・M・L |
- パワーグリップ手袋の王道
- ほどよいフィット感とすべらないグリップ力
- 収穫作業から除草作業まで使える汎用性
タフレッドは作業手袋でもっとも有名なパワーグリップタイプの手袋であり、価格と品質のバランスが見合った数少ない優良製品です。
着脱は容易ながらも、作業中に脱げてしまう心配はほぼありません。
安価なパワーグリップの手袋によくある独特のゴム臭さはなく、使用後に手が臭くなることもないです。
収穫から機械作業など、使うシーンを選ばないオールラウンドな手袋でもあります。
トラクターを運転するときに着用すれば、ハンドルが手のひらに擦れるのを防げるため、豆を作らずにすみます。
タフレッドは、農業初心者にも上級者にも愛用される王道シリーズの農作業手袋です。
【フィット感重視】アトムタフレッドスリム
価格 | 750〜900円/3双1セット |
サイズ | S・M・L |
- 脱げないフィット感とホールド力
- 手首から指先までジャストフィットで細かな作業もらくらく
- 女性から男性にまで使いやすい唯一無二のパワーグリップ
タフレッドスリムは、これまでのパワーグリップにはなかったフィット感を実現した作業手袋。
(先に紹介したタフレッドと名前が似ているので、ネットで購入するときは名前を確かめて購入しましょう。製品カラーはパープルなのが目印です。)
重いものを運ぶことが得意なパワーグリップ手袋の弱点になるのが、作業途中に脱げてしまうこと。
しかし、タフレッドスリムは手首から指先までピッタリ密着し、作業中に脱げるようなことはありません。
指先までみごとにフィットし、細かな除草作業から機械メンテナンスでネジを扱うシーンでも大活躍します。
タフレッドスリムを手がけるのは、農業製品の老舗メーカー「アトム」。
手が小さな人や女性の悩みを解決してくれる作業手袋です。
【防寒・防水】アトム耐油イーグル 極寒ソフト
価格 | 550〜850円/1双 |
サイズ | S・M・L・LL |
- 冬の農作業には必須の耐寒・耐油手袋
- ゴアゴアしない柔らかな素材で作りあげられた手袋
- 軍手と併用することで保温力アップ
冬の農作業では手袋の防寒対策が必須です。
ただ農作業は手先を使うことが多く、高い防寒性を持つ厚手の手袋は結局のところ使いづらいのが現実です。
一方、アトム耐油イーグル 極寒ソフトは薄手ながらも極寒・耐油機能をもつ手袋であり、柔軟性にも優れています。
難なく手をグー・パー・グー・パーできるほどの柔らかさです。
また、手荒れがひどかったボクはオールシーズンアトム耐油イーグル 極寒ソフトを愛用していました。
手が水や汗で濡れたままだと、手の皮がボロボロむけて常にひび割れする体質であることが関係しています。
そこで、「アトム耐油イーグル 極寒ソフト」と「軍手」をセットで使うようにしたところ、手荒れが改善したのです。
夏に冬用の手袋を使うのは大変そうに思えますが、手荒れに悩まされず、むしろベストな選択肢でした。
【蒸れ・手荒れに悩む人必見】最強の組み合わせ!防水手袋×軍手
農作業における手袋の蒸れは、なかなか解消できない悩みです。
パワーグリップの多くは手の甲がメッシュになっており、通気性はよいものの水濡れに弱い一面があります。
加えて、手のひらはゴムに覆われており、長時間着用すると手のひらがふやけて皮が剥けます。
ボクはこれにより、シーズン問わず手の皮がボロボロにむけて、常にあかぎれてしまうことにすごく悩んでいました。
原因は水に濡れたまま・手に汗をかいたままの状態で、長時間作業することにありました。
そこで、アトム耐油イーグル 極寒ソフト+軍手をセットで使うことを考えて試します。
水濡れを防ぎながらも軍手に手汗を吸収してもらう魂胆です。
手袋を2重で履くため、防水手袋はワンサイズ大きいモノを選んでいます。
するとこれが見事に成功し、それから手荒れに悩むことなくキレイな手に戻れたのです。
それまでは手がボロボロすぎて、コンビニのレジでおつりをもらうのもイヤでした。相手がボクの手をみてギョッとなるからです。
防水手袋と軍手を併用することで、手荒れが解消されるとは思いませんでした。
もしボクと同じように手袋による蒸れや水濡れで手荒れに悩んでいるなら、防水手袋×軍手の組み合わせを参考にして取り入れてみてください。
【浪費防止】農作業で避けたい手袋
農作業で避けたい手袋は次のとおりです。
手のサイズにあっていない手袋
手のサイズにあっていない手袋を購入して使用するのはおすすめしません。
シンプルに着用感・使用感が悪く、作業が捗らない要因になります。
この問題は、販売されている手袋のラインナップが多いことも関係しています。
サイズ表記はおなじでも、メーカーによって着用感は異なるからです。
また自分ではLサイズがちょうどいいと思っていても、実際はMサイズのほうがジャストフィットということも少なくありません。
手のサイズにあった手袋を選ぶことが、地味ではあるものの作業性を左右するポイントになります。
手と指先の動きが制御されるほど厚い手袋
冬に近づくにつれ、寒さ重視の手袋がワークマンやネットショップに並びます。
そこで注意したいのが、着用時の動かしやすさを確かめることです。
暖かくても作業しづらければ不便に感じ、ストレスになります。
なので冬用の手袋を購入するときは、店舗で試着したり触ったり、レビューなどを参考したりして柔らかくも保温性がある手袋を選びましょう。
前の見出しで紹介した防水手袋と軍手の組み合わせもおすすめです。
加えて、冬は裏起毛の軍手に切り替えて、暖かさを確保していました。
【保存版】農作業で汚れた手袋のお手入れ方法|イヤなニオイに悩まない
農作業の手袋における隠れ悩みになるのが、手袋のニオイです。使い続けていると、部屋干し臭・生乾き臭が手にこびりつきます。
一方で、正しい方法で洗って手入れすれば、手袋臭に悩むことなく長く使い続けられます。
手袋を洗う手順1:水でひたすらすすいで土を落とす
土や汗で汚れた手袋は、水でよくすすぎます。
その際に洗面器やバケツなどの桶を用いると、洗う作業は捗ります。
水道から水を出して手袋を直接ゴシゴシ洗うのも悪くありませんが、手袋の汚れがどのくらい落ちているのか分かりづらいので、100均やホームセンターで桶を購入しておくのがおすすめです。
桶のなかの水が濁らなくなるまで、手袋をすすぎ落としましょう。
手袋を洗う手順2:洗濯洗剤を使って洗う
手袋の汚れがあらかた取れたら、市販の洗濯洗剤を使って洗います。
もし洗剤選びに迷うなら「ウタマロせっけん」がいいでしょう。
ウタマロせっけんはガンコな汚れから汗のニオイまで落としてくれる万能洗剤です。
洗う時は手袋を手にはめた状態でウタマロせっけんでゴシゴシ洗えばOKです。
もちろん、いつも使っている洗剤でもまったくかまいません。
購入ハードルが低い洗剤を選びましょう。
手袋を洗う手順3:天日干しでしっかり乾かす
洗濯洗剤で手袋を洗った後は、天日干しでしっかり乾かします。
この工程が生乾き臭を防ぐ重要なポイントです。
ちなみに多くの作業手袋には、洗剤を使ったり天日干ししたりすると劣化を早めるといった注意書きがあるかもしれません。ただ手袋は消耗品です。
ボロボロになってきたタイミングで買い替えましょう。
ズボラなあなたへ|土ぼこりをはたいて陰干しする
農作業するたびに手袋を洗うのは正直手間ですよね……
なので、目立ったよごれやニオイがひどくないなら、手袋の土ぼこりをよくはたいて、ピンチハンガーに吊るして陰干しするだけでもいいでしょう。
さすがに連日同じ手袋を使い続けると生乾き臭が発生するので、3〜5日に1回は水と洗剤を使って洗いましょう。
また手袋は複数セット用意して、同じ手袋を連日使用しないようにルーティンを組むのがおすすめです。
ボクは手袋を3セット常備してルーティンで回していました。
農作業で常備しておきたい手袋2選
農作業する人が常備しておくと役立つ手袋を紹介します。
ニトリルゴム手袋
ニトリルゴム手袋は、爪の間に土が入るのを防いでくれる手袋です。
手袋のみで農作業していると、爪の間がいつのまにか黒くなっていることがあるでしょう。
その悩みを解決してくれるのが、ニトリルゴム手袋。
手袋の下に履くことで土の侵入を防ぎ、苗の定植や草取りといった作業で大活躍する手袋です。
ただ人によっては、ニトリルゴム手袋と肌の相性が悪いことがあるでしょう。
ボクはゴム手袋をすると手が蒸れて、手の皮がボロボロむけてしまう体質です。
そのため、まずは少ない枚数のセットを購入し、試してみるとよいでしょう。
\ 試しやすい50枚セット /
耐切創(たいせっそう)手袋
農業はノコギリやハサミを使うシーンもあることから、いつもと同じようにパワーグリップや軍手などの手袋で作業すると、手を負傷するリスクがあります。
そこで常備しておきたい手袋が、耐切創(たいせっそう)手袋です。
耐切創手袋とは、鋭利な刃物などでは簡単に切れない素材で作られた手袋。作業中に誤って切り傷をつくるトラブルが起きても未然に防ぎます。
農作業では、ふとした油断が大ケガにつながることも珍しくないので、刃物を扱う作業をするときは耐切創手袋を履いて作業しましょう。
\ 1セット持っておくと安心 /
農作業の手袋による手荒れ防止対策
手荒れは作業時や私生活において、悩みのタネになります。ここでは、農作業による手荒れを防ぐ方法をお伝えします。
ワセリン|手袋をはめる前に塗るのがおすすめ
手袋を履く前には、ワセリンをつけて手の油分を確保しましょう。
特に冬の農作業は指先や爪と指の間の皮といった箇所が乾燥しやすく、ささくれ・あかぎれになりやすい傾向にあります。
ワセリンを作業前に塗るか塗らないかは、長期的にみても手のコンディションを左右します。
乾燥による手のカサつきや痛みに悩むならワセリンを取り入れてみてください。
ユースキン|寝る前に塗るだけであかぎれを防ぐ
農作業による手荒れを防ぐには、自宅でのセルフケアも大切です。
もっとも手軽で続けやすいセルフケアは、寝る前にユースキンを塗ることです。
ユースキンはドラッグストアやAmazonなどでも売っていることから購入しやすく、リーズナブルな価格帯であるため続けやすいのもポイントです。
また、ユースキンはフタの開けしめが必要になるボトルタイプのイメージがありますが、シャンプーやハンドソープと同じポンプタイプも販売しています。
ポンプタイプなら寝る前にワンプッシュして手に塗り込むだけなので、フタや容器がベタつくこともありません。
ささくれの頻度が変わることを体感するでしょう。
農作業の手袋によくある質問
農作業の手袋によくある質問は以下のとおりです。
手袋しても爪の隙間が黒くなるのはどうすればいい?
手袋しても爪の隙間が黒くなるのは、生地の間から土が入り込むことが原因です。
爪の間を汚したくない人は、普段つけている手袋の下にニトリルゴム手袋を着用しましょう。
ニトリル手袋はかなり薄手のゴム生地なので、重ね履きしても違和感なく作業できます。
定植や草取りなど、土に直接触れる作業におすすめです。
農薬を使うときにおすすめの手袋は?
農薬を扱うときは、手に付着しても薬剤が浸透しない防水性の手袋がおすすめです。
万が一農薬の原液をこぼしても皮膚に付着することなく、トラブルを防止につながります。
また、農薬の散布に使用した手袋は別の作業をする際は着用しないようにしましょう。
除草剤の散布に使った手袋で種まきや定植作業をするのは、生育不良の原因となるため絶対に避けるべきです。
農薬を扱った手袋はそのままにせず、水でしっかり洗ってから保管しましょう。
防水手袋を洗うときはどうすればいい?
- 防水手袋はまず表面を水洗いする
- 次は手袋を裏返して、中に入っている土や汗汚れを水ですすぐ
(このときは指先までしっかり裏返して洗うのがポイント) - 裏返した状態のまま洗剤を使って洗う
上記のステップで洗ったら、次に乾かし方です。
防水手袋を乾かすときは、表面の水気をタオルや雑巾で拭き取ります。
そして干すときは、手袋を裏返しして指先もしっかり伸ばして日に当てて乾かします。
乾かすのに失敗すると、次に使うとき猛烈な異臭におそわれるので注意しましょう。
作業に適した手袋を選んで快適農業
農作業は手仕事がメインになり、手袋選びは地味ながらも作業ストレスをつかさどる要因になります。
品質と価格のバランスが見合った手袋を探しているなら本記事で紹介した【農作業におすすめの手袋】を参考にして、購入を検討してみてください。
また、手袋による手荒れに悩んでいる人も防水手袋×軍手の組み合わせを試してみるのもおすすめです。
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